「体育授業のつまずきを解決!~スモールステップで学ぶマット運動の実践例~」
小学校体育授業オンライン講習会レポート
筑波大学附属小学校 教諭
2021年3月27日(土)に初等教育のパイオニア・筑波大学附属小学校の平川譲先生を講師に招き、「体育授業のつまずきを解決!~スモールステップで学ぶマット運動の実践例~」というテーマのもと、オンライン講習会を行ないました。新学期を控えお忙しい時期にも関わらず、多くの先生方がご参加してくださいました。ご参加いただき、誠にありがとうございました。
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平川先生 冒頭メッセージ
「スモールステップ」とは・・・
ある運動ができるようになるまでに小さなステップを踏んで、高い壁を越えるような、大きな障害をできるだけ少なくして、できる経験を積みながら子どもが憧れるような高度な技ができる体にしていこうという指導方法です。体育授業には様々な授業スタイルがありますが、どのような手順で新しい技能や基礎感覚を獲得していくか、理解しておくのは大事なことです。それはどの授業スタイルにも使えることですので、持っていて損はない知識だと考えます。今日はこんな内容でお話を進めていきます。
1、「汎用的な基礎感覚づくり」について・・・
第1章の「汎用的な基礎感覚づくり」では、平川先生が小学校体育の授業において最も大事だと考えている基礎感覚づくりについて解説していただきました。
更にこの基礎感覚を高めていくことができる様々な運動(おりかえしの運動、鉄棒運動、壁を使った運動、クライミングロープを使った運動)をご紹介いただきました。
2、「接転(転がり)技」について・・・
第2章の「接転(転がり)技」では、マット運動を習得するための具体的なスモールステップの解説に入っていきます。はじめに接転(転がり)技に必要だと考えられる基礎感覚を説明していただき、それらの感覚を高めていくことのできる運動や実技ポイントなどをご紹介いただきました。
3、「かべさか立ち~翻転技~」について・・・
第3章の「かべさか立ち~翻転技~」では、筑波大学附属小学校の1年生から取り組み始めるかべさか立ちの系統スモールステップと、側転(2年生~5年生)、ハンドスプリング(3年生~4年生)の系統スモールステップをご紹介していただきました。
また、運動の手順を明快にする口伴奏や、子ども同士で行なえるお手伝いの注意点などをご紹介いただきました。
質疑応答コーナー
参加者からいただいた質問の一部をご紹介します。
- 低学年の運動遊びについて、平川先生はどのような指導をされているか教えていただきたいです。
- 子どもたちの様子(活動)をどのように見取って、思考(子どもに考えさせること)するポイントを設定していますか?
- 運動の手順を進める口伴奏について色々な種類があると思いますが、どんなものがあるかご紹介いただきたいです。
- コロナ禍で、補助をし合うことが難しいところもあると思いますが、どのように授業をされていますか?
- しめの感覚について質問です。教材によってお腹だけではなくて、色々なところをしめると思うのですが、具体的にどこをしめれば良いか教えていただきたいです。
- 5、6年生を担任する時にマット運動や鉄棒、なわとびのあたりで技能差が大きいイメージがあるのですが、例えばマット運動の単位内でできない生徒がいた場合、限られた授業内で、何を優先して指導されるのでしょうか?
- 年間計画はどのようにたてられていますか?来年度低学年なのですが、順番やこうしたら良いなどのアドバイスがあれば教えていただきたいです。
講習会の終わりに
本日はご参加いただいて、ありがとうございました。
もう3学期も終わり、4月の新学年に向けて体育授業だけでなく、様々な授業、それから学級づくりの構想を練られていることと思います。少しでも今日の話が役に立てば幸いです。ありがとうございました。
参加者様からのご感想(一部記載させていただきます)
スモールステップの授業づくりの方法が、非常にわかりやすくまとめられており、大変勉強になりました。
映像などもあり、とても分かりやすかったです。質問もできたので充実した時間になりました。
勉強になりました。日々の授業に活かしていきたいです。
結び
昨年開催したオンライン講習会に引き続き、今回の講習会でも全国から多くの先生方にご参加いただくことができました。無事に講習会を開催することができ、本講習会を企画した我々と致しましても、ホッと一安心しております。
また、前回同様に平川先生への質疑応答コーナーも盛り上がり、終了後には「スモールステップの授業づくりの方法が非常にわかりやすくまとめられており、大変勉強になりました」「映像などもありとても分かりやすかったです。質問もできたので充実した時間になりました」などのお声をお寄せいただきました。
このコロナ禍の中で、どのような行動を起こせば先生方の力になれるのか、我々としても出口のない迷路に迷い込んだような日々を送っていました。しかし、このような時代の中でも、学ぶことへの意識を高く持ち、日々努力をし続けている先生方の存在が私たちを勇気づけ、背中を押して下さったように感じます。
オンライン開催に際して、至らない点もあったかと存じますが、何卒ご容赦いただけますと幸いです。
当日参加してくださった先生方、講義内容を考案し、更には参加者様からの質問一つ一つに丁寧に回答してくださいました平川譲先生に、改めて感謝申し上げます。今後も様々なテーマに寄り添いながら、皆様にご満足いただけるような講習会を企画していきたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
講習会講師プロフィール

平川 譲
昭和41年生まれ。千葉県出身。
東京学芸大学教育学部卒業。
筑波大学附属小学校 教諭。筑波学校体育研究会理事長。
成田市立加良部小学校、印西市立原山小学校を経て現職に至る。
日本の初等教育のパイオニア・筑波大学附属小学校体育研究部で、長年にわたり「簡単・手軽」且つ、子どもたちの苦手意識を無くし、楽しみながら成功体験を掴むことの出来る体育授業を研究し続けている。
オンライン講習会の講師を務められた、筑波大学附属小学校 平川譲先生の指導DVDはこちらからご覧いただけます。