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- 市立船橋高等学校 バスケットボール部
- 赤穂 雷太選手 インタビュー
今年のインターハイではベスト8まで進出した市立船橋高校男子バスケ部。
チームをキャプテンとして引っ張るのは194cmのガード赤穂雷太選手だ。
2016年は赤穂選手にとってどのような年だったのか、そして間近に迫る大一番ウインターカップへの意気込みを聞いた。
取材日:2016年12月14日
- ―今年はU-18の合宿に参加したりと、学校以外でも活躍が見られましたが、初めてU-18代表に選ばれた時の感想を聞かせて下さい。
- はい、期待と不安が両方ありました。やっぱり代表にいくと、自分よりも上手い選手や能力が高い選手がいっぱいいるので、自分の1つだけでも武器になるようなものを見つけて、アピールしようっていう考えを持って合宿に行きました。
- ―その自分の武器になる部分は見つかった?
- やっぱり、向こうでシュートだったり、1番出来たかなって思うのはハードなディフェンスだったので。ディフェンスでアピールしようっていう考えになりました。
- ―コーチやチームにはどんなプレイを求められた?
- たくさん(試合に)出る選手ではなかったので、それはやっぱり1本のシュートだったりディフェンスだったりで、流れを変えるようにと、トーステン(コーチ)には言われていました。
- ―夏に日韓中ジュニア交流競技会がありましたね。これはどんな大会だった?
- やっぱり、アジアのトップである中国や韓国と試合出来て良かったです。日本だったら自分も大きい方なんですけど、向こうだったら自分より大きい選手でも全然普通に自分より動けたり。世界というか、アジアのレベルを知れたので、それは良かったと思います。
- ―中国はやっぱり強かった?
- 強かったです…。2メートル超えている選手が当たり前で。
- ―当たり前に2メートル?それは凄いことだね。
中国と韓国と対戦して、同年代でライバルになるな、と思う選手はいた? - 韓国チームのエースだった選手が2メートル超えてて、ドリブルも普通につけて。1対1だったり、ガード的なパスセンスだったり、色々持ち合わせていたので、その選手が凄いなと思いました。そういう選手になりたいなと思いました。
- ―アンダーカテゴリーは海外の選手と比べると、基礎部分は日本のレベルが高いのかなって印象だけど、アジア(中国と韓国)は基礎もしっかりしていた?
- うーん、そういう上手さで言うと日本の方が上手いのかなってイメージだったんですけど…。ただ、日本を相手にすると向こうは体格で戦ってきていたので、どうしても勝てない部分でやられたっていう感じです。
- ―あたりが厳しかったり?
- 身長だったり…でやられたっていうのはあります。
- ―U-18代表に呼ばれることで赤穂選手が得たものは?
- やっぱりチームを離れてやることで、チーム(市船)で求められている役割と、向こう(U-18)で求められる役割が違うので、そういう環境の変化に対応していくっていうところの力は身に付いたのかなっていう気はします。
- ―求められることが違うのは難しいよね。あと近藤監督がさっき、闘争心がついたんじゃないかって言ってたけど、それは赤穂選手も自覚はある?
- 新チームになりたては、そこがやっぱり課題でもあって。なかなかそういう、前に出すのは苦手だったんですけど。インターハイが終わって、国体でもチームを引っ張るっていう立場で、その自覚も出てきて、そういう部分は出来てきたのかなって思います。
- ―本心だと、まだあんまり前にはいきたくなかったりする?
- まぁ…(笑)
- ―キャプテンを任されたからには前に出ていかないとね(笑)
では次にポジションのコンバートについて聞いていきたいと思います。
コンバートの話が近藤監督から出たのはいつ頃ですか? - 去年の、ウインターカップが終わって、次の日から新チームになって、試合だったんですけど。その試合の前に今年お前はガードでやらせるからっていうのは聞いて、そこからです。
- ―それ最初聞いた時は率直にどう思いましたか?
- 自分はもともと外のプレイの方が好きだったので嬉しいと思ったのもあるんですけど。これでチームが勝てなかったら、絶対自分のせいだとか、近藤先生もなんでやらせてんだみたいな意見も出ると思ったので。そこはやらなければいけないなっていうプレッシャーっていうのはありました。
- ―中学の時に背が伸びたんだよね。中学でもガードをやっていたの?
- 中学校は凄いチームが弱かったんで、ポジションっていうか、リバウンド取ったらいくとか、そういう感じでやっていて。中学校のバスケ引退してから、急に身長が伸びたので、中学校時代は中っていうよりかは外が多かったです。
- ―じゃあ、どっちかっていうと中学校時代のプレイに戻ったって感じ?
- そうですね。
- ―本格的にチームのガードとして試合をコントロールしたのは今年のインターハイが初めてなんだね。その時はどうだった?
- ベスト8まではいけて、ホッとした部分はあるんですけど、4つまでいくとやっぱり向こうのガードの方がまとめる力だったりが上だったので。チームが悪い状況になった時、自分がもっとチームをまとめていれば、山形南にも勝てたのかなって気持ちもあるので、そこはやっぱり悔しい気持ちがあります。
- ―ガードの楽しいところと、逆にやりづらいなってところはありますか?
- やっぱり1番ボール持っている時間が長いので、そこは楽しいです。あとやりづらいのは、自分、声を出すのがちょっと苦手なので。チームをまとめるところは少し…まだ、足りないなっていうのはあります。
- ―声を出さないと難しいよね…(笑)
- でもやっぱり去年まではそんなに声を出す選手じゃなかったんですけど、今年こうやってコンバートしてもらって、徐々に去年よりは出せるようになったかなって思います。
- ―ガードとしてもそうだし、キャプテンとしてもチームをまとめていかなきゃいけないですもんね。
- はい。
- ―赤穂選手は将来どんなプレイヤーになりたいですか?
- 自分でも点を取れて、パスも出来て周りをいかせる、両方出来たら良いと思うので。そういう選手になりたいと思います。
- ―ウインターカップですが、組み合わせも決まりまして、大会が段々近づいてきましたね。
初戦は2回戦目からですが、難しいなって思うところはありますか? - どちらが勝ちあがってきたとしても、向こうは1試合こなしていて。こっちは初戦っていう硬さも見られるので。初戦の難しさっていうのはやっぱりあるので、そこに気を付けて、初戦を1番大事に戦っていきたいなっていうのはあります。
- ―去年のウインターカップで試合に出場しているよね。その時のことを今のチームに話したりするの?
- 新チームになった瞬間に、抱負じゃないですけど、目標をチームに言う時間があったので。その時に、去年経験させてもらったので、皆に「絶対に勝つ。勝たせるようにする」って言いました。
- ―今現在はどんな練習メニューをしているの?
- 今、ちょうどテスト期間だったので、トレーニングだったり、出来るだけ体力を落とさないようにすることが多かったんですけど。これから多分時間も無いので、対人系が増えてくると思います。あと土日は他の高校が来て練習試合をしたりするのが多いです。
- ―実戦で試合勘を取り戻していく感じですか?
- そうですね。はい。
- ―テストはどうだった?(笑)
- テストはまぁ普通?普通です…。(笑)
- ―普通か(笑)でもウインターカップ前のテストってみんな集中できないんじゃない?大丈夫?
- 周りはもう部活終わって、勉強する時間ある人が多いんですけど。自分達は部活もあって、それが1番難しいんですけど…。でも逆に周りよりも時間が無くてやばいなって気持ちになるので、そっちの方が結果的に勉強出来ているのかなって思います。
- ―そっか、焦りがある分勉強する気持ちになるのか。 勉強中、「あ~バスケしたいな」ってなる?
- はい、なりますね。
- ―実はコッソリやってた?(笑)
- ・・・。
- ―ノーコメントということにしましょうか。(笑)
- はい。
- ―話がちょっと変わりますがライバル校、この選手には負けたくないなっていう選手はいる?
- 県内に、八千代松陰高校のキャプテンで、大橋選手っていたんですけど。その選手は国体でも一緒にやって、自分の苦手なリーダーシップだったり、身体の強さだったり、そういうプレイは本当に凄かったので、それには負けたくないっていうのはあります。
- ―赤穂選手の得意なプレイだったり、ウインターカップで注目して見てほしいプレイはある?
- この身長で、中も外もこなせるっていうのが武器なので。相手が小さかったら中でのプレイだったり、外でのシュートだったり、そういうところを見てほしいなとは思います。
- ―インターハイはベスト8だったね。今だから分かる敗因の理由は?
- 球際の強さでは負けないって自分たちもチームの中では思っていたんですけど、その、相手と戦ってみて、やっぱりそこで負けたのかなと。あとチームワークだったり、まとめる力が無かったです。崩れたら崩れっぱなしで。それで負けてしまったので、そこが悔しかったなっていうのはあります。
- ―まとめる力か。今はどう?
- 今だったら、あの場面で言っておけば良かったかなって部分があるので。インターハイではそういう経験も出来たので、ウインターカップでは同じことを繰り返さないように、やりたいと思います。
- ―では最後にウインターカップでの目標を聞かせて下さい。
- はい。やっぱり1試合1試合ちゃんと戦って、市船らしいバスケで1試合でも多く勝って、優勝を目指して頑張りたいと思います。
- ―ありがとうございました。ウインターカップ頑張って下さい。
- ありがとうございました。


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