24秒ルールの施行に伴い、切り替えの早いトランジッションゲームが必然的な戦術となりつつあります。トランジッションを中心的な戦術と考える時、単に「早くボールを運び」「早くシュートを打つ」だけの単純な方法では、切り替えの早いトランジッションゲームとは云えません。防御から攻撃への転換において、どのようなシュートチャンスを狙うかは、チームにとって重要な課題になります。勝率を高めるためにトランジッションゲームを戦術として採用するには、チームディフェンスとチームオフェンスがシステム化され、再現性が高く、どのような対戦相手にも対応できるプレーが必要になるのです。そこで今回は、トランジッションを実現するために“オーバーナンバーのプレーを用意させる”、“チームディフェンスとチームオフェンス”更には“ニュートラルボールの獲得”を含めたトランジッションゲームの組み立て方について解説します。米国へコーチ留学の経験があり、戦術理論を徹底研究した慶應大学 佐々木三男氏の最新戦術理論を公開します。
発売:2006年
※指導者・協力者等の役職、所属は収録日時点のものとなります。